はじめに
任意整理を決意したとき、私が一番恐れていたのは「家族にバレること」でした。
借金を整理して人生を立て直したい――でも、知られるのはどうしても嫌だったんです。
この記事では、私が家族や職場に知られずに任意整理を進め、最終的に完済するまでの体験をお話しします。
最初に直面した現実 ― 督促と不安
当時の私は、督促の電話が鳴るたびに心臓が縮む思いでした。
給料が入っても返済に追われ、家計は常にギリギリ。
「このままでは本当に終わる」と思いながらも、怖くて誰にも相談できませんでした。
そんなある日、職場にまで電話がかかってきました。
受付の方が困った表情で私を呼び出した瞬間、恥ずかしさと恐怖で顔が熱くなったのを覚えています。
この出来事がきっかけで、「もう自分一人では無理だ」と悟り、弁護士に相談することを決めました。
弁護士に相談 ― 初めて心が軽くなった瞬間
初めて法律事務所に電話をしたとき、声が震えていました。
けれど、担当してくれた弁護士さんが落ち着いた口調でこう言ってくれました。
「大丈夫ですよ。誰にも知られないように進める方法はあります。」
その言葉を聞いた瞬間、涙が出そうになりました。
そこから、任意整理で生活を立て直すという道が始まりました。
知られずに進めるために実際にやった5つの工夫
1. 郵便物はすべて自分で受け取る
弁護士に「事務所名を伏せた封筒で送ってください」とお願いしました。
さらに、郵便局の「転送サービス」を使い、書類は必ず自分で受け取れるようにしました。
2. 弁護士との連絡はメールのみ
電話だと家族に聞かれるリスクがあるため、連絡はメールに限定。
事務所側も柔軟に対応してくれ、すべての確認をメールベースで進めました。
3. 任意整理専用の口座を作った
返済や弁護士費用の引き落としは、専用の口座を新しく開設しました。
これで家族に通帳を見られても、異変に気づかれる心配はありません。
4. 返済は自動引き落としではなく手動振込に
毎月の返済を自分で管理したことで、「返済をしている実感」が強まりました。
少しずつ残高が減っていくのを見て、「あと少しで終わる」と思えたのは大きな支えでした。
5. 返済完了の書類(清算書)を保管
返済をすべて終えたあと、弁護士から届いた「清算書」を見たとき、涙が止まりませんでした。
6年間の返済。長かったけれど、ようやく肩の荷が下りた瞬間でした。
下の画像は、実際に私が受け取った清算書の一部です(個人情報は黒塗りにしています)。
知られずに完済できた理由を振り返って
今振り返ると、「知られずに完済できた」最大の理由は、弁護士と徹底的に連携したことでした。
「こうしたい」「これは避けたい」と伝えると、きちんと理解してくれて最適な方法を提案してくれたのです。
また、家族に隠す=嘘をつくという罪悪感に苦しむ時期もありました。
でも、完済した今は胸を張って言えます。 「逃げなかった自分を、少し誇りに思う」と。
これから債務整理を考えているあなたへ
もし今、債務整理を考えていて「バレるのが怖い」と感じているなら、どうか安心してください。
弁護士に相談すれば、知られずに進める方法は必ずあります。
そして、あなたにも完済の日は必ず訪れます。
私の体験が、あなたの一歩を支えるきっかけになれば嬉しいです。
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まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
郵便対策 | 封筒名を伏せる/転送サービス利用 |
連絡方法 | メールやマイページで完結 |
資金管理 | 専用口座を用意して家計を分ける |
心理面 | 「誰にも言えない」苦しみを抱え込まない |