はじめに
借金が膨らみ、どうにもならなくなったとき——
「もう逃げられない」と思った瞬間に、ようやく私は弁護士事務所のドアを叩きました。
督促の電話に怯え、眠れない夜を何度も過ごしました。
詳しいきっかけは、私が最初に投稿した債務整理の体験談をご覧ください。
ここでは、実際に任意整理を行った流れ・期間・費用・支払い方法・完済までの6年間を、できるだけ具体的にお伝えします。
相談から手続き完了までの7ヵ月
私が任意整理を依頼したのは、弁護士法人サルート法律事務所でした。
初回の相談は無料で、電話で大まかな状況を伝えた後、書類を郵送して正式に依頼。
依頼直後から、借入先への督促はすべて止まりました。
あの電話が鳴らないだけで、どれだけ気持ちが軽くなったか言葉では言い表せません。
手続き自体は非常に丁寧で、7ヵ月後にすべての和解が成立。
その間、こちらの経済状況を細かく確認してくれました。
かかった費用と支払いの内訳
弁護士費用の総額は以下のとおりです。
項目 | 金額 |
---|---|
着手金 | 215,136円 |
解決報酬金 | 85,536円 |
事務手数料 | 1,080円 |
合計 | 301,752円 |
支払いは7回の分割払いで、
初月のみ 20,000円、残り6ヵ月は月々 70,000円ずつ支払いました。
手続き中に合計 440,000円を振り込み、余った約140,000円は返金してもらいました。
依頼当時は弁護士法人サルートが担当でしたが、代表の体調不良により途中で事務所が解散。
幸い、別の弁護士事務所が引き継ぎをしてくださり、スムーズに進行しました。
返済期間と金額の実際
和解後の返済期間は ちょうど6年間(72ヵ月)。
返済総額は 3,651,231円。
月々の返済額は 65,000円 でした。
私は各借入先への送金を 弁護士事務所経由で代理送金 にしていたため、
手数料として 256,080円 が上乗せされています(この手数料は月々の返済額に含まれます)。
結果として、6年間での総支払額は 3,901,911円。
もし自分で各社へ振込をしていた場合は、手数料分が削減できますが、
私は「再調整や再交渉が必要になった場合のサポート料も含まれている」と聞き、安心を優先しました。
支払い方法と生活の変化
支払い方法は、代理送金先への銀行振込のみ。
返済が始まってからしばらくは、経済的に本当に厳しい時期が続きました。
急な出費には対応できず、1年ほどは貯金を切り崩したり、単発のアルバイトで生活を支えました。
1回行けば一週間の生活費になるようなバイトでしたが、少しずつ生活が安定していきました。
やがて、給料だけで生活しながら貯金もできるようになり、
“返済を優先していた自分”から、“お金を管理できる自分”へ 変わっていったのを感じました。
なによりも大きかったのは、督促の電話や振込用紙のストレスから解放されたこと。
精神的な負担がなくなり、「お金の不安がない日常」を取り戻せました。
完済の瞬間と今、伝えたいこと
72回目の振込を終えたとき、正直「終わった」という実感はありませんでした。
でも、翌月——
毎月入金に充てていた 65,000円 がそのまま口座に残った瞬間、
「本当に終わったんだ」と心から実感しました。
残高が少しずつ増えていく通帳を見て、少し興奮したのを覚えています。
そして、強く思いました。
私のように「大した事情もなく、お金の使い方が荒かっただけ」で任意整理を考える人は、
この経験をきっかけに“お金と向き合う”時間を持ってほしいと。
お金の大切さは学校では教えてくれません。
自分で稼ぎ、困って、初めてわかることがたくさんあります。
任意整理は、その学びを与えてくれる“チャンス”でもあります。
もし今、あなたが悩んでいるなら——
「もう終わり」ではなく、「ここからやり直す」ための第一歩です。